なんか需要があるんだかないんだかよく分からない今日この頃なので、自分の考えをまとめる意味も込めて書き連ねてみます。

「感染/Infect」による毒殺を勝ち手段として用いる場合、最大の利点は勝利条件がライフを0にするダメージの半分で済むことでしょう。
加えて相手のライフゲインを完全に無視できるため、毒カウンターを取り除く手段がない現状では感染持ちのクリーチャーのパワーは倍あるようなものなわけです。
そういった意味でも《巨大化/Giant Growth》系のスペルが非常に有効となり、派手な一撃を加えられるような構成にした方がいい気がします。

さて、SOMに収録されている感染持ちのクリーチャーは全部で15種類。
色の内訳は黒:6、緑:5、アーティファクト:4となっていて、数としてはデッキを十分組めるレベル。
ただし、構築戦に耐えうる性能を持っているものだけを抜粋するとその数は激減するかと思われます。
個人的には《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon》以外の感染生物はスペック不足なんじゃないかと。
マナ域と回避能力を見るなら《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》はワンチャンス。色々騒がれている《化膿獣/Putrefax》は微妙かなぁ……
たぶん感染デッキは高速で殴り倒した方が形としては正解だと思うのですが、そのためにはデフォルトで感染を持っているクリーチャーは突破力に欠ける気がしてなりません。
ブロッカーが立っているだけで毒カウンターが増やせなくなって押し負ける……という流れはよくありそう。《紅蓮地獄/Pyroclasm》が増えそうなのもマイナスですね。《法務官の手/Hand of the Praetors》を出してても感染クリーチャーが全滅めつめつ……ではさすがに話になりませんし。

で、これを踏まえた上で初速に全てを賭けるかどうか、なんですが。
最速パターンを考えると、たぶん赤黒で《窯の悪鬼/Kiln Fiend》+《突撃のストロボ/Assault Strobe》+《汚れた一撃/Tainted Strike》の3枚で3ターン目に毒カウンター16個、っていうのじゃないかと。……いやまあ2マナの感染生物+《巨大化》3枚とかでもいいんですけども。
結局現状では感染生物に頼るよりは、良スペックの生物に感染付与した方が戦えるのではないかと考えるのですよ。
そうすると《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》はだいぶ面白い動きをしてくれそうな装備品になるわけです。例えば《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》に装備するとか。
この場合は中速のビートダウンとしてデッキを組むことになりますね。中盤以降に重い一撃で毒カウンターを一気に増やしていくとゆーわけです。
そこで妄想してみたデッキがこんな感じの代物に。

10 沼/Swamp
8 平地/Plains
2 進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)
4 湿地の干潟/Marsh Flats(ZEN)

4 戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)
4 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)
4 リリアナの死霊/Liliana’s Specter(M11)
4 皮裂き/Skinrender(SOM)
4 深淵の迫害者/Abyssal Persecutor(WWK)

4 失脚/Oust(ROE)
3 破滅の刃/Doom Blade(M11)
3 消耗の蒸気/Consuming Vapors(ROE)
2 生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton(SOM)
1 肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)
3 ミミックの大桶/Mimic Vat(SOM)

皆大好き《大桶》とのハイブリッドなデッキになりました。たぶん《迫害者》が活躍できる形じゃないかと。
私見ですが、毒殺狙いなら《失脚》は結構強い除去として機能するような。別にライフゲインされても問題ないですし。
こういう形なら毒殺できない時でも普通にライフを狙いにいけますし、うっかり《剣》でライブラリーアウトさせることもできるかもしれません。
ま、あくまでもインスタント妄想で生まれた産物ですので、実際に狙った通りの動きができる保障はどこにもございませんが。
ただ、毒殺だけで勝つデッキにするよりは、こういう形にした方が勝ちにいけるんじゃないかなぁ……と思った次第です。
しかし「二兎追うものは一兎も得ず」という言葉もあるように、特化した方がデッキとしては美しいかな、とも思わなくはないので難しいですね。

……しかしここまで書いてきて、結局公式のコラムと書いてあることは大差ない気がしてくる今日この頃。
毒殺デッキを考えている人の参考になればいいんですが……ある意味方向性が邪道な方へ向いてるからなー。

コメント

関東の遅刻魔
2010年10月6日15:16

ありがとうございます!!公式のがリミテッド向け記事だったので、構築のお話があると助かります。

オレが最初に考えたのは《ミミックの大桶》に《化膿獣》を刻印することですけど、やっぱり微妙ですかね~?ターン終了時に勝手に死ぬから刻印しやすいとは思ったんですけど・・・。
あと個人的に面白いと思ったのが《活線の鞭》とヴェンセールです。デッキコンセプトと相性はいいので色さえ合えば足してみるのも面白いかも?
とか思った時点で既に電波ですよね~w

Akkey
2010年10月7日0:35

いや、公式にも毒殺デッキの構築論ありますけどw

《大桶》に《化膿獣》刻印は脅威に違いないんですが、ちょっと悠長かなぁ、と。
タフネス3っていうのも気になると言えば気になるところですし。
でも強いことに変わりはないので、緑黒感染デッキなら最後の一押しとして十分ではないかと。

《鞭》に関しては毒殺デッキ愛好家の間では割とメジャーな手段みたいですw
でも《鞭》の誘発型能力は「いずれかの呪文の対象になった時」なので《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》との相性は……(´・ω・`)

関東の遅刻魔
2010年10月7日14:08

どうやらオレは構築論のページにたどり着けなかった模様ですwww

《鞭》ってけっこう使われてるんですね。最初見たときはいいアイディアだと思いました。うっかりジャイグロで死にかけましたしw

あ、ヴェンセールと鞭については別のお話でした。わかりづらくてゴメンナサイ。
ヴェンセールの-1能力が感染クリーチャーと合わさると危険だな~と思ったくらいです。

Akkey
2010年10月7日22:35

あー、ブロックできない感染生物かぁ……
最後の一押しで使えるって考えればあるいは。でも青が絡んでるなら《ひずみの一撃/Distortion Strike》でいいようなw

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