F1ヨーロッパGP

2007年7月23日 F1
ここまで好調を維持してきたマクラーレンのL.ハミルトンが予選でまさかのクラッシュ。
幸いにもレースに参加することに支障はなく、10番グリッドからのスタートとなることに。
しかし、この時点で何かを予感させる展開となっているのも事実でした。

そしてレース開始直後にそれは訪れます。
元々スタート直後に雨が降りそうだと言われていたわけですが、それがかなりの豪雨だったのです。
オープニングラップからF.マッサがF.アロンソをかわしたり、BMWザウバーの2台が接触したりとすでに波乱の様相を見せていたところに突然の雨。レースはさらに混迷を極めていくこととなります。
一斉にピットインが行なわれ、全てのマシンがタイヤをドライからウェットに変更。この際にK.ライコネンがピットレーンに入ろうとしたところでマシンを滑らせ、もう1周することを余儀なくされてもいました。
慌ただしくも雨の中でレースが再び加速するかと思いきや、ウェットタイヤに履き替えたはずのマシンが1コーナーを曲がり切れずに次々とコースオフするという事態になり、セーフティカーが導入されるのですが、あまりにも強い雨のせいでセーフティカーすらまともに走れない状況となりレースは一時中断。

どうにかセーフティカーの先導でレースが再開され、いつしか雨も上がり各車は再びドライタイヤへと変更するべくピットイン。
これによって大幅に後方へと順位を落としていたライコネンが3位にまで戻ってきており、前を行くマッサとアロンソを追う展開に。
マッサは順調に後続との差を広げていくのですが、アロンソは徐々にライコネンに追い上げられており、このまま進めばフェラーリのワンツーか、というところでライコネンが突然のスピードダウン。
どうにかピットレーンにまでは戻ってこれたもののレースに復帰することはできず、無念のリタイア。
一方、雨の中でコースオフしたことで最後尾から追い上げることとなったハミルトンは着実に順位を上げて、G.フィジケラと激しいバトルを繰り広げていました。
しかしながら2人の位置は11位付近。ポイントを得るためにはまだまだ前に行かなければならないハミルトンでしたが、しかし巧者フィジケラを前に抜きあぐねていました。
結局フィジケラをかわすことに成功したハミルトンだったわけですが、結果を見るにあそこで手間取ったのは割と大きな痛手だったんじゃないかなー、と思わなくもありません。

さて、このままマッサがトップでレースを終えるのかと思いきや、まだ波乱は残されていました。
レースも残り10周というところで再びの雨。さらなるタイヤ交換を迫られる全マシンですが、そのタイヤ交換後のマッサのペースが思うように上がらず、2位につけていたアロンソとの差がジリジリとなくなっていきます。
そして残り5周のところでとうとうアロンソがマシンを接触させながらもマッサを抜き、そのまま快調に差を広げてチェッカーを受けることに。
チームメイトのハミルトンはあとわずかのところでH.コバライネンを抜くことができずに9位でフィニッシュ。これによってアロンソとのポイント差がわずか2ポイントとなり、ワールドチャンピオン争いが俄然面白くなってきました。
また、終盤で起こったアロンソの無理矢理なオーバーテイクに怒りを見せたマッサが次にどんな走りでアロンソをアッと言わせるのかも楽しみです。

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