F1日本GP

2006年10月11日 F1
訪れた不運、皇帝の落日!

さて、今年のF1もいよいよ残すところあと2戦。
その残りわずかな戦いのひとつが今回の日本GPです。
言わずと知れた鈴鹿サーキットで、すでにワールドチャンピオンが決まっていた去年とは異なり、同点で並んでいる2人が見ごたえのあるバトルを見せてくれることをファンなら誰もが期待していたことでしょう。

そんな中で行なわれた予選では、ポールポジションをF.マッサ、次いでM.シューマッハとフェラーリの2台がフロントローを独占。
母国GPでもあるトヨタ勢2台がその後に続き、さらには虎視眈々とトップを狙うルノーの2台が並ぶという、始まる前から見る側をワクワクさせてくれる並びとなりました。
そしてレース開始早々にF.アロンソがトヨタの1台をかわし順位を4位に上げると、さらにR.シューマッハを追い抜こうとチャンスを窺います。
その間にM.シューマッハはチームメイトのマッサを抜きトップに。このレースを牽引することとなります。

レースが動いたのはやはり1回目のピットストップの辺りでした。
まずアロンソがR.シューマッハのピットインを待たずにオーバーテイク。さらにはピットストップを挟む形でマッサを追い抜いていきます。
これで新旧王者の直接対決の舞台が整ったわけですが、5秒もの差が開いているとアロンソといえどもなかなか追いつくことができずにいました。
それでもジワリジワリと追い上げていくのが若きチャンピオンの力。負けじとM.シューマッハもペースを遅らせることはありません。

しかし、レースも終盤に差しかかろうかというところで事件は起こりました。
上位陣が相次いで2回目のピットストップをし、残すはチェッカーフラッグを受けるまで走るだけというところで、皇帝シューマッハがまさかのリタイア。ピット作業を終えてカーブに入ろうかというところでエンジンから白煙が上がり、カーブを抜けたところでマシンを止めざるを得なかったようです。
これまでに鈴鹿で6勝を上げているシューマッハだけに、このマシントラブルは痛いところでしょう。何より、シューマッハのリタイアによって2位を走っていたアロンソがトップに立ち、ドライバーズポイントで一気に10ポイント開けられてしまうことが、今年優勝することで有終の美を飾りたいシューマッハを相当な逆境に追い込むことが。
最早当然のようにアロンソはそのままトップでチェッカーを受け、ポイント合計を126へと伸ばしました。
これによってシューマッハがワールドチャンピオンになるためには最終戦であるブラジルGPで優勝するのと同時に、アロンソがポイント圏外である9位以下でなければならなくなりました。
もちろん今回のレースのようにアロンソがリタイアする可能性があるとは言え、相当に厳しい状態であることも事実です。

しかしまだワールドチャンピオンが決定しておらず、最終戦までもつれ込んだというのも今期でシューマッハがいなくなってしまうことを惜しんだいずれかの神の采配か、なんて思ってみたりして。
最後の最後まで楽しませてくれる今年のF1。
果たしてどんな結末が待っているのか、非常に楽しみです。

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